こんにちは、皆さまお元気でしょうか?
わたしが住む関西も暖かい日が続くようになり、長い冬もようやく終わったように感じます。
ということでいきなりですが、数日前にスタッドレスタイヤからノーマルタイヤへタイヤを交換しました。
去年装着していたノーマルタイヤに履き替えようとタイヤの表面を確認すると、わずかに段減りを起こしていました。
正確には「変摩耗」と呼ぶ現象です。
タイヤ表面は均等に減るわけではなく、片側だけが減ったり、サイドを残し真ん中だけが減ったりすることを「変摩耗」といいます。
この変摩耗はなぜ起こるのかと言いますと、多くはホイールアライメントのズレが原因で起こります。
運転の癖で起こる場合もありますが、ほとんどはホイールアライメントが狂った時に起きていると思われます。
そこで今回はホイールアライメントについてお話したいと思います。
ホイールアライメントとは?
ホイールアライメントとは、ホイールがどのような角度で付けられているかを意味するのですが、大きくわけて3つの角度で調整を行います。
1.キャンバ角
2.キャスター角
3.トゥ角(トー角)
キャンバ角
クルマを正面から見た時のホイールの傾きを言います。
おそらく耳にしたことがある人も多いと思いますが、「鬼キャン」というワードがまさにキャンバーの角度のことを言います。
鬼のようにハの字にしていることから鬼キャンと名付けられたのではないかと想像しています。(あくまで私の想像です・・)
正式には外側に向くことを正キャンバ(ポジティブキャンバ)といい、内側に向くことを負キャンバ(鬼キャンではなくネガティブキャンバ)と言います。
キャンバの角度はステアリング操作力の軽減や旋回性能に影響があり、旋回性を高めたい場合は負キャンバにします。
キャスター角
車両の横から車軸を見たときの角度です。後部に傾くほどキャスター角が大きくなります。
キャスター角を大きくすると外からの力を受けにくくなり、「直進安定性」が向上し、キャスター角を小さくすると「ふらつき」がでます。
ですが、直進安定性を向上させるためキャスター角を大きくするとハンドルが切りにくくなってしまいます。
トゥ角(トー角)
車両の上部から見たときに、進行方向に対しタイヤ前端を内側または外側に向ける角度のことです。
ハの字(内また)にすることをトゥインと言い、外向きにすることをトゥアウトと言います。
トゥインにするほど直進安定性は増し、トゥアウトにするほどハンドリングが向上します。
市販車ではトゥゼロからややトウインが主流となっておりトウアウトは稀です。
ホイールアライメントの状態を見直してみましょう!
ホイールアライメントは上記の3つ以外にもありますが、大きく分けてこの3つの調整が必要となります。
この3つのうち、どれかひとつでも極端にズレていた場合、段べり(変摩耗)が発生し、ローダウンやインチアップした際にもアライメントにズレが生じることが多々あります。
事故による衝撃や縁石へのヒットでもアライメントは狂いますし、経年劣化でも狂うことがあります。
最近、直進安定性が無いな・・・やハンドルにブレが生じるな・・・と感じる時は、ホイールアライメントに原因がある可能性もございます。
整備が必要かな?と思った時は、お気軽にご相談いただければと思います。